読書感想:人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
「成功は、運よりも、実力によって決まる」
という思考の錯覚の有害性は、
どんなに強調しても、強調しすぎることはないのである
著者が言いたい事が要約されている様な一文。
心に残ったフレーズを箇条書き。
- 世の中は、実力主義になっていない
- 錯覚資産=他人が自分に対して抱く、自分に都合のいい錯覚
- 高学歴、美男美女、社会的地位etc...
- 錯覚力の高い人ほど、良い機会に恵まれるポジションに立ち、成長する
- 未来のヒットが、過去に遡って、現在の才能のあるなしを書き換える
- コントロールしたい欲求
- 努力や選択もコントロールの一種
- チャンスが発生した時、その場にいる人間に思い浮かべて貰えるか
所謂、ハロー(HALO)効果について書かれた本。
マンガ絵や、図での解説が豊富で読みやすい。
確率やバイアスなど、思考の死角について書かれている。
メインターゲットは[実力あるけど報われないITエンジニア]
みたいな人なのかなとも思うけど、
セルフプロデュースが必要な人にも良い入門書になるかと。
一冊の本を通して、この著者は「自分が」というより、
昔、自分の周りにいた、実力はあるのに報われない様な人達に、
上手く回っていく道を教えてあげたかったのかなと思う。