娯楽とコストパフォーマンス
スマホ以前の娯楽の相場を考えてみた。
昔、レンタルビデオは一本300円程度だった。
120分300円
40分100円
ゲームソフトは6000円程度。
クリアまで40時間とすると、レンタルビデオ20本=6000円と、同じくらいになる。
シューティングやベルトスクロールアクションなど、アーケードのゲームは、
上手くクリア出来る様になると100円で40分程度。
(ハリウッドでは1/3ずつで一区切りらしい。CDアルバムも40〜55分程度。
40分という区切りは、集中力の目安かもしれない)
そう考えると、漫画雑誌はコストパフォーマンスに優れていた。
週刊少年ジャンプは200円そこそこ(今は260円らしい)だったので、
読書スピードにもよるが、概ね「得した」と感じられるだろう。
(今、漫画雑誌が売れないというのも、面白い、つまらないもあるが、
相対的にコストパフォーマンスが悪くなっているのも原因か)
活字雑誌は時間が掛かるが、大衆娯楽として、あまり機能しない様に思える。
スポーツ新聞なども、一面は写真がデカデカと載っていたり、インスタグラムの
流行など、活字を読むという行為そのものが、ストレスになるのではないだろうか。
人がサービスを行う場合、料金が上がる。
漫画喫茶400円〜
舞台2000円〜
ライブハウス2000円〜
演劇やバンドは大抵、赤字〜トントンくらいの収支。
例外はアイドルのチェキ。
衝撃のお値段、1分1000円!!(笑)
これをアイドル400円、運営600円くらいで分けてるらしい。
格闘ゲームブーム時代の2分で100円や、ソーシャルゲームの高額課金など、
儲かるビジネスとは、客を熱くさせて、冷静な判断力を失わせるサービスだろう。
ただ、冷静になった後、消費して貰えなくなってしまう。
或いは依存症になってしまうか。
ちなみに、もっともコストパフォーマンスに優れた娯楽は「妄想」
そしてこの「妄想」こそ、あらゆる文化の起源ではなかろうか。