マンガ感想:この世界の片隅に
アニメ版やドラマ版は未視聴。
第一巻を読んだ感想は「?」
調べてみると、第一話が後から追加されたエピソードで、
伏線の補強的な話だった為。
最後まで通して読むと、「なるほど!」と上手く伏線が回収されていて、
マンガとして、お話作りの旨さが光る。
2回目を読んで納得。
戦時中の日常というと、「はだしのゲン」や「アドルフにつぐ」
などを読んだが、それらと比べると描写はマイルド。
憲兵や特高などのエピソードは、物語の主軸では無いという事なのだろうが、
作者の男女差というよりは、戦争当事者とその子供世代という、
世代差かなという気がする。
「ペリリュー 楽園のゲルニカ」というマンガも読んでいて、
両者同じ様な世代(1968と1975)だが、絵の流行以外の
何かが薄くなっている?
まぁ、それが面白さに繋がらないのなら仕方が無いし、
そもそも比較対象が、
というのも、酷な話かなとも思う。
ストーリーがしっかりしていて、話もダラダラ続かないので、
アニメ化やドラマ化が成功するのが良く分かる。
話は関係無いが、原作は10年以上前で、ドラマ化が2回されていて、
主演キャストの顔ぶれの変化が興味深い。
漫画家は考えないだろうけど、終戦記念日辺りで、
毎年何かがドラマ化されているのなら、それを折り込んで企画を立てる
編集もある?