ノミとの闘い
平成最後の夏は痒かった。
最近、近所に野良猫が増えた。
去年暮れから、今年初めにかけて生まれた猫が多数いる模様。
その中にやたら人懐っこい猫が一匹。
それなりに人通りの多い道で、帰宅途中の人間に愛想を振りまいている。
自分も顔を覚えられたらしく、見るなり「ニャーン」と近寄って来る。
何度も接触するうちに、ノミを貰ってしまったらしい。
昔、猫を飼っていた時にも悩まされたが、
その時は「フロントライン」というペットに使う薬があったので、
それで事態は収束した。
今回は寄生先が人間しか無いので、ノミも必死。
靴下を履いても、隙間から血を吸うので、
真夏にヒートテック+靴下2枚装備。
おかげでエアコンが壊れた。
初めは1匹だけだろうと楽観視して、コロコロで掃除していたが、
なかなか捕まらず、3匹捕まえた時点で繁殖されている事を認識。
絶望。
一度刺されると、痒みは2〜3日目をピークに1週間ほど続き、
夜を超える度に刺された場所は増えていく。
身体と同時に精神も刺されるのだ。
ネットで散々調べて、殺虫剤なんかも試したが、
一番決め手になったのは、
「ホウ酸+掃除機」
ホウ酸は哺乳類(人間は平気、ペットがホウ酸団子間違って食べるのは×)
にはあまり害は無いが、昆虫にはすこぶる効くらしく、
幼虫が餌と間違えて食べて死ぬらしい。
それを部屋中、至る所にばら撒いて2〜3日かけて掃除機で徹底的に吸い出す。
掃除機に吸われるだけで、幼虫は100%、成虫でも80〜95%は、
衝撃で死ぬらしい。
効果はバツグン。
しかし、根絶した後も夜中、寝てる間に足が痒くなると、
「取り逃がした幼虫が孵化した?」
などと妄想に囚われ、蚊だと判ると安堵する。
寒いのは嫌いだが、今年は冬が恋しい。