1stアルバム:[最適化を超える世界]
壮大な失敗作、遂に完成。
遡れば、2010年。
自分の作品の出来に不満だった当時、アレンジを信頼出来る人に任せ、
エンジニアもスタジオに持ち込みで作品を作り、商品にしようと考える。
なんやかんやあり、2013年頃には一度完成し、スタジオに持ち込む。
いくつかの曲は仕上がるも、さらに納得いく形にすべく再レコーディングetc...
また、作った作品をどう売りに出せば良いか。
先延ばしを重ね、サクラダファミリアの様になってしまいそうな為、
ここで観念し、全曲公開する事にした。
軽くではあるが、全曲振り返っていきたいと思う。
1.シンクロ
[Keikei3zo] 1.シンクロ [1st ALBUM 2013]
アルバムの一曲目。
イントロのフレーズを思い付いた時に、「アルバム」にするというアイデアが湧いた。
作曲も大変だったが、アレンジは更に難航し、アレンジャーのTAKAさん(IROHA)
には無茶を聞いてもらった。
(仕上がったアレンジを一度ひっくり返して、作り直して貰ったのが今作)
そして作詞も難航。
散々悩んだ結果、聖書の「始めに言葉ありき」から組み立てた。
ポップスからかけ離れているし、風呂敷を広げてしまった感。
2.絶対燃焼=inner fire
[Keikei3zo] 2.絶対燃焼=inner fire [1st ALBUM 2013]
サビのフレーズのアイデアが最初にあったが、繋ぎをどうしようか、
悩んだ記憶。
作り終えて、ダサさ(イナタさ)と熱さは不可分な要素かなと思う。
デモ版から感じたが、仮アレンジをブラッシュアップして貰い、
当時のベスト作品、代表作の一つとなった。
こちらも作詞に難儀。
色々、本を漁って辿り着いた「スギゾ・バラノ エヴァンゲリオン」を
モチーフにした。
(エヴァは作者のライブ感を投影した、純文学的作品)
自分が客として、ライブで聴いてみたい。
3.信じるチカラ
[Keikei3zo] 3.信じるチカラ [1st ALBUM 2013]
the J-pop的な。
語るべきはブラスの打ち込みで、相当力が入っている。
もちろん生と聴き比べれば違うのだが、当時の機材でこれを出すのは凄い事。
(をやって貰った)
アルバム作品の中でも真ん中というか、スタンダードな編成で、
ミックスなどで、聴き比べの比較対象になる。
4.ぼくのうた
[Keikei3zo] 4.ぼくのうた [1st album 2013]
一番初めに出来上がった曲。
これを作ってる頃は、こんな事になるとは思ってなかった、お気楽感。
完全にアレンジをお任せした作品で、結果、ビートルズ風の仕上がりが、
アルバムのアクセントになっている様に思う。
この曲はミックスをstudio246というレコーディングスタジオで仕上げて貰った。
2013年にやって貰った物を2019年、リマスタリング。
5.ルール
[Keikei3zo] 5.ルール [1st ALBUM 2013]
改めて聴き返すと、思ったより良く出来ていて驚いた。
これもstudio246産の作品で、アコギの細かいタイミング修正などもやって貰ったが、
自分が凄いギタリストなのかと錯覚。
アレンジも勿論なのだが、これに関しては、当時のエンジニアスタッフの方の
ファインプレー作と思う。
作詞のテーマは、インサイダー/薬物/不倫/その他、数々の不正行為を、
どういう風にでも読める様に書いたつもり。
個人的に、[ルール 境界線 雨音]と、上手くテーマが続いて、
アルバムらしいと感じる。
6.境界線(2019remix)
以前、個別に振り返っているので詳しくは割愛。
仮タイトルはKiller Tune
2013に出した物を解体して、もう一度ミックスをやり直した。
当時より、もっと激しくパンを左右に振ってステレオ感を出した。
結構別物になってると思うが、どうだろう?
7.雨音
[Keikei3zo] 7.雨音 [1st ALBUM 2013]
studio246ミックス作。
雨のseとか、いかにもアルバムっぽい。
この曲に限らず、アルバムを通して、TAKAさんの鍵盤アレンジが秀逸。
歌がちょっと大人しいというか、表現が追いついてないかなと、
今となっては思うが、今なら出来るかは不明。
8.ピストルスター
[Keikei3zo] 8.ピストルスター [1st ALBUM 2013]
作曲が大変だった。
大サビに入る前のコードワークに手を焼いた。
エレキギターを追加してみたり、ストリングスを良い物に差し替えたりと、
手間暇掛かってる。
ボーカルとピアノだけで入って、段々と音数が増えていく。
こういう曲は、作り手の基礎的な能力が試されるというか、鍛えられるというか。
作詞は、ここまでの曲での「迷い」「悩み」を回収する役割。
改めて全曲振り返り、前振りがちょっとしつこかったかと、反省。
9.空
[Keikei3zo] 9.空 [1st ALBUM 2013]
アレンジャーのTAKAさんの作風が前面に出ている作品。
比較的最初の方に仕上がった曲で、リテイクもほぼ無し。
田舎の夏の、昼の空のイメージで、『花鳥風月〜ワンシーン〜』と
対になった様な作品。
(花鳥風月は夜空と花火)
仮タイトルは、子供の頃に、母方の田舎で食べた『スイカバー』
歌詞のモチーフは「胡蝶の夢」「空くう」
アルバムを通しても、テーマが重くなりすぎたと反省。
(この反省が、最近の作品に活かされているはず)
全曲ギターは自分で弾く。
(弾いてない部分はシンセで打ち込んで貰っている)
英語を極力使わない。
など、細かい話をすればキリがないので、この辺で終わりに。
「青春」と「卒業」
商品にするより、多くの人に聴いて貰いたいと思った。
最初から最後まで手伝って貰ったTAKAさん(IROHA)に感謝。
聴いてくれた皆さんに、『ありがとうv』